医療保険を考えるとき、「入院日額は5,000円で十分なのか」「3,000円では少ないのか」「1万円まで必要なのか」と迷う方は少なくありません。
入院日額は高いほど安心とは限りません。保障を厚くすれば、一般的には毎月の保険料も上がるため、公的医療保険・貯蓄・収入・希望する病室を踏まえて、無理なく続けられる金額を選ぶことが大切です。
この記事では、生命保険文化センターの「2025(令和7)年度 生活保障に関する調査」の公的データをもとに、入院給付金日額の平均、3,000円・5,000円・1万円の違い、自分に合う日額の決め方を、プラス少額短期保険が分かりやすく解説します。
- 「疾病入院給付金の支払われる生命保険に加入」している人の入院給付金日額の平均は8,500円
- ただし、日額3,000円や5,000円でも、貯蓄や既契約の保障によっては選択肢になる
- 入院中の収入減や個室代まで広く備えたい場合は、より高い日額を検討する余地がある
- 最後は、候補の日額で実際の保険料を確認してから判断を
スマート共済では、年齢・性別と希望する保障を選んで保険料を確認できます。シミュレーション後、そのまま検討を続けられます。
入院給付金日額とは、入院1日につき受け取れる金額
入院給付金日額とは、病気やけがで所定の入院をしたときに、入院1日につき受け取れる給付金額です。
たとえば、日額5,000円で10日間の入院が給付対象になった場合、基本的な計算は次のとおりです。
ただし、実際に受け取れる金額は、商品ごとの給付条件、1回の入院に対する支払限度日数、免責事項などによって異なります。契約前にはパンフレットだけでなく、重要事項説明書・約款も確認してください。
医療保険の入院日額の平均は8,500円
生命保険文化センターの「2025(令和7)年度 生活保障に関する調査」によると、疾病入院給付金の支払われる生命保険に加入している人の入院給付金日額は、全体平均で8,500円でした。
また、加入している日額の分布では、男女ともに5,000円以上7,000円未満が最も多い層でした。
収入、貯蓄、既契約の保障、希望する病室が違えば、必要な日額も変わります。
入院1日あたりの自己負担額と、必要な入院日額は同じではない
同じく生命保険文化センターの2025年度調査では、直近の入院時に支払った自己負担費用は、1日あたり平均24,300円、総額平均18.7万円でした。
※この自己負担費用には治療費や食事代、差額ベッド代に加えて、家族の交通費、衣類、日用品費などを含む。集計ベース:過去5年間に入院し、自己負担費用を支払った人(高額療養費制度を利用した人+利用しなかった人(適用外含む)の平均)
ただし、1日あたりの自己負担平均が24,300円だから、医療保険の日額も24,300円必要という意味ではありません。
医療費の一部は公的医療保険や高額療養費制度で負担が抑えられます。また、すべてを民間保険で備えず、一部を貯蓄から出す考え方もあります。
高額療養費制度で対象外になる費用にも注意
高額療養費制度は、同一月の保険診療における自己負担額が一定の上限を超えたときに、超えた額が払い戻される制度です。
一方で、差額ベッド代や入院時の食事負担額、先進医療などは、高額療養費制度の対象外です。そのため、健康保険が適用されない医療費や、そのほかにかかる費用についても確認しておきましょう。
医療保険の日額3,000円・5,000円・1万円を比較
日額ごとの違いを把握するには、入院日数に応じて受け取れる金額を比べると分かりやすくなります。
| 入院日額 | 7日入院 | 14日入院 | 30日入院 |
|---|---|---|---|
| 3,000円 | 21,000円 | 42,000円 | 90,000円 |
| 5,000円 | 35,000円 | 70,000円 | 150,000円 |
| 7,000円 | 49,000円 | 98,000円 | 210,000円 |
| 10,000円 | 70,000円 | 140,000円 | 300,000円 |
| 15,000円 | 105,000円 | 210,000円 | 450,000円 |
| 20,000円 | 140,000円 | 280,000円 | 600,000円 |
※上表は「入院日額×入院日数」の単純計算例です。実際の支払額・支払条件・選択できる日額は商品によって異なります。
日額3,000円が選択肢になる人
日額3,000円は、保険料を抑えながら最低限の入院保障を持ちたい方にとって選択肢になります。
- 入院費用に充てられる貯蓄がある
- すでに他の医療保険や共済に加入しており、上乗せとして備えたい
- 個室を希望せず、差額ベッド代の負担を想定していない
- 毎月の保険料を優先して抑えたい
反対に、貯蓄をほとんど取り崩せない方や、入院中の収入減が大きい方は、3,000円だけでは不足を感じる可能性があります。
日額5,000円で十分かは、貯蓄と収入減で判断
日額5,000円で十分かどうかは、次の2点で大きく変わります。
② 入院による収入減がどの程度あるか
年金生活で入院中も収入が大きく変わらず、ある程度の貯蓄がある方は、5,000円が候補になりやすいでしょう。一方、自営業などで働けない期間の収入減が大きい場合や、個室を希望する場合は、より手厚い備えを検討する余地があります。
日額1万円を検討したい人
日額1万円は、入院時の医療費以外の負担や収入減まで広く備えたい方が検討する金額です。
- 自営業・個人事業主などで、入院すると収入が減りやすい
- 個室や少人数部屋を希望している
- 貯蓄を老後資金や家族のために残したい
- 既契約の医療保障がない、または少ない
一方で、保障額を高くすると保険料負担も増える傾向があります。長く継続できる保険料かどうかを確認したうえで判断してください。
日額1万5,000円・2万円は、収入減まで含めて考える金額
日額1万5,000円や2万円は、医療費だけでなく、大きな収入減や家族の生活費まで保険で補いたい場合に検討されます。
ただし、入院中の収入減に備える目的なら、医療保険の日額を高くする方法だけでなく、就業不能保障や十分な生活予備資金など、別の備え方が合うこともあります。高額な日額を選ぶ前に、何の費用を補いたいのかを整理しましょう。
スマート共済なら、入院1日目から、日額3,000~8,000円までのプランをご用意しています。無理なく続けられる金額か確認してみましょう。
入院日額を決める5つの手順
「平均はいくらか」だけでは、自分に合う日額は決まりません。次の順番で整理すると、必要以上に保険料をかけず、不足もしにくい日額を考えられます。
入院時に想定する負担 - 公的保障で抑えられる分 - 貯蓄から無理なく出せる分 = 民間保険で備えたい不足分
すでに加入している保険がある場合は、合計日額を確認
医療保険を追加する前に、現在の保険証券や契約内容のお知らせで、入院日額、入院一時金、手術給付金を確認してください。
既契約で日額5,000円がある場合、新しい保険でも同じ保障を重ねる必要があるとは限りません。不足する部分だけを追加することで、保険料を抑えられる可能性があります。
50代・60代・70代で考え方は変わる?高齢者が確認したいポイント
必要な入院日額は、年齢だけで一律に決めるものではありません。ただし、50代以降は、収入・貯蓄・加入中の保障の状況が大きく変わりやすいため、次のように整理すると判断しやすくなります。
毎月の保険料、更新時の保険料、貯蓄、家族の支援状況を合わせて判断してください。
日額だけでなく、入院1日目・上限・支払限度日数を確認
医療保険を比較するときは、入院日額の金額だけでなく、給付条件も重要です。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 入院1日目・日帰り入院 | 短期入院でも給付対象になるかを確認するため |
| 1回の入院の支払限度日数 | 長期入院になった場合に何日まで受け取れるかを確認するため |
| 通算支払限度日数 | 複数回入院した場合の上限を確認するため |
| 同じ病気で再入院した場合 | 前回の入院と1回の入院として扱われる場合があるため |
| 日額の設定上限 | 年齢・職業・既契約などによって選べる金額が異なる場合があるため |
| 責任開始後の削減期間・免責事項 | 契約直後の給付額や、支払対象外となるケースを確認するため |
特に、以前から加入している医療保険は「入院何日目から給付されるか」が現在の商品と異なることがあります。上記の項目を参考に見直し前に、今の保険と見比べたうえで、十分な備えができるかを確認しましょう。
入院給付金の受取額を簡易計算
検討している日額と入院日数を選ぶと、単純計算した受取額の目安を確認できます。
※実際の支払額は、商品ごとの給付条件や支払限度日数などにより異なります。この計算は保険料の見積りではありません。
入院日額を選んで備える「スマート共済」
入院日額で備える方法を検討したい方には、プラス少額短期保険のスマート共済があります。
病気やけがによる所定の入院を、入院1日目から保障する商品です。入院保障を基本に、必要に応じて手術・先進医療・死亡の保障を組み合わせられます。
3,000円・5,000円・8,000円
「平均額に合わせて保障を厚くする」のではなく、今ある保障に不足する分だけを追加したい方にもご検討いただけます。
※ 本保険は持病のある方も加入しやすい設計のため、健康な方向け商品より保険料が割増されています。 責任開始日から6か月以内に支払事由が生じた場合、保険金は50%となります。 なお、入院給付金・手術給付金は、不慮の事故による傷害が原因の場合を除きます
医療保険の入院日額に関するよくある質問
医療保険は日額3,000円でも十分ですか?
貯蓄があり、既契約の医療保障への上乗せとして備える場合や、毎月の保険料を抑えたい場合は選択肢になります。一方、入院中の収入減が大きい方や、貯蓄を取り崩しにくい方は不足する可能性があります。
医療保険は日額5,000円で十分ですか?
公益財団法人 生命保険文化センター「2025(令和7)年度 生活保障に関する調査」では、加入日額は5,000円以上7,000円未満が最も多い層となっています。ただし、平均や多数派だけでは決められません。貯蓄、収入減、個室希望、既契約の保障を確認して判断してください。
入院日額は5,000円と1万円のどちらがよいですか?
保険料を抑え、入院費用の一部を貯蓄で負担できるなら5,000円が候補になります。収入減や差額ベッド代まで広く備えたい場合は1万円を検討する余地があります。候補ごとの保険料を比較して、長く続けられる方を選びましょう。
入院日額2万円は多すぎますか?
医療費のみを目的にすると過剰になる場合がありますが、自営業者の収入減や家族の生活費まで補う目的なら必要性が出ることもあります。何の支出を補うための2万円なのかを明確にしてください。
入院給付金日額に上限はありますか?
商品、年齢、職業、既契約の保障などによって、設定できる日額に上限が設けられる場合があります。また、日額とは別に、1回の入院や通算の支払限度日数があります。契約する商品の条件をご確認ください。
入院1日目や日帰り入院でも給付される保険はありますか?
商品によって異なります。入院1日目から保障する商品もあれば、契約時期や商品によって条件が異なる場合があります。スマート共済では、病気やけがによる所定の入院を1日目から保障が可能で、万が一にも安心して入院したい方にお勧めです。
高額療養費制度があれば医療保険はいりませんか?
高額療養費制度により保険診療の自己負担は抑えられますが、差額ベッド代、食事負担額、日用品、家族の交通費などは対象外です。貯蓄で対応できる範囲と、保険で備えたい不足分を分けて考えましょう。
まとめ:自分に必要な入院日額を決めたら、保険料を確認しましょう
医療保険の入院日額に、すべての人に共通する正解はありません。
2025年度調査では、現在加入している疾病入院給付金日額の平均は8,500円、必要と考える平均は10,100円でした。しかし、日額3,000円や5,000円でも、貯蓄や既契約の保障によっては十分な場合があります。
大切なのは、次の順番で考えることです。
- 入院時にかかりそうな費用を整理する
- 公的医療保険で抑えられる費用を確認する
- 貯蓄から無理なく出せる金額を決める
- 収入減や差額ベッド代を考える
- 候補の日額で保険料を比較する
「日額はいくら必要だろう」と迷った段階で、すぐに申込みを決める必要はありません。まずは候補の保障額で保険料を確認し、保障内容や支払条件を資料で比較してください。
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