「掛け捨て保険って、払った保険料が戻ってこない保険?」
「何もなかったら、お金が無駄になるのでは?」
「掛け捨てと貯蓄型なら、結局どちらを選べばいい?」
保険を調べていると「掛け捨て」という言葉を目にすることがあります。名前だけを見ると、払ったお金を捨ててしまうように感じるかもしれません。
掛け捨て保険とは、一般に、満期保険金や解約返戻金がない、または少なく、主に保障を受けることを目的とした保険です。
お金が戻らないからといって、一律に「損」とはいえません。同様の保障内容・条件で比べる場合、貯蓄性を抑えることで保険料を抑えやすいという特徴があります。
一方で、更新によって保険料が変わる商品や、解約返戻金がほとんどない商品もあります。大切なのは、「得か損か」だけでなく、自分は何に・いくら・いつまで備えたいのかで判断することです。
掛け捨て保険とは、一般に、満期時や解約時に受け取れるお金がない、または少なく、保障を中心にした保険を指します。
本記事では、満期保険金や解約返戻金がない・少ない保障中心の保険を「掛け捨て型」と表記します。生命保険文化センターも、定期保険では多くの場合、解約返戻金はあまりなく、解約返戻金がない「無解約返戻金型」などがあると説明しています。※1
保険期間中に契約で定められた支払事由に該当すれば、保険金や給付金を受け取れます。
たとえば死亡保険で所定の死亡時に死亡保険金を受け取る、医療保険で所定の入院時に給付金を受け取る、といった仕組みです。
つまり「掛け捨て」は、主に満期時・解約時の返戻金の有無や貯蓄性を表す言い方であり、保障そのものがないという意味ではありません。
「掛け捨て」という言葉だけでは、保障が何年続くのかまでは分かりません。契約期間や更新の有無は商品によって異なるため、保険期間・更新条件を個別に確認しましょう。
掛け捨て型は、将来の返戻金などの貯蓄性を抑えて保障を中心に設計するため、同様の保障内容・条件で比べると保険料を抑えやすい傾向があります。
生命保険文化センターでは、解約返戻金を通常より少なくした「低解約返戻金型」や、解約返戻金がない「無解約返戻金型」は、一般的に保険料が割安になると説明しています。※1
したがって、「保険料が安い=保障が悪い」とは限りません。見るべきなのは、毎月の保険料と、その代わりに受けられる保障の内容です。
大きな違いは、保障に加えて貯蓄性を持たせているかどうかです。ただし、実際の返戻金や保険料は商品・契約条件で異なります。
| 比較項目 | 掛け捨て型 | 貯蓄型 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 保障を中心に備える | 保障に加えて貯蓄性も持たせる |
| 保険料 | 同様の保障条件なら抑えやすい傾向 | 貯蓄部分がある分、高くなる場合がある |
| 満期保険金 | ない商品が多い | 商品によってあり |
| 解約返戻金 | ない・少ない商品が多い | ある商品が多いが、払込総額を下回る場合もある |
| 保障の持ち方 | 必要な期間・保障を比較的シンプルに持ちやすい | 長期保障と資金準備を一体で考える商品もある |
| 主な注意点 | 返戻金が少ない、更新時に保険料が変わる商品がある | 保険料負担、早期解約時の元本割れなど |
終身保険でも、保険料払込期間中に解約した場合、解約返戻金が保険料払込総額を下回ることがほとんどだと生命保険文化センターは説明しています。※2
そのため、「戻る・戻らない」だけでなく、保険料、保障額、保障期間、途中解約時の受取額まで同じ条件で比較することが大切です。
① 支払う保険料の総額
月払保険料だけでなく、更新後の保険料も含めて確認します。
② その期間に持てる保障額
同じ保険料でも保障額が異なることがあります。
③ 解約・満期時に受け取れる金額
返戻金がある場合は、いつ解約するかによって金額が変わることがあります。
この3つを並べると、「戻ってくるから得」「戻らないから損」という一面的な比較を避けやすくなります。
掛け捨て保険がもったいないかどうかは、保険に何を求めるかで変わります。何も起きなかった場合でも、その期間は契約内容に応じた保障を持っていたことになります。
保険は、起きるか分からない一方で、起きたときに家計への影響が大きい出来事に備える仕組みです。
たとえば、貯蓄だけでは万一の際の家族の生活費を準備できないものの、高い保険料は家計の負担になる場合、一定期間だけ掛け捨て型で死亡保障を持つことは一つの選択肢です。
一方、十分な貯蓄があり、大きな保障を必要としない人や、保険に貯蓄性を強く求める人は、掛け捨て型を優先する必要がないこともあります。
「何も起きなかったら損」ではなく、「その保障を持つ必要があったか」で考えましょう。
掛け捨て型の主なメリットは、保障を優先しながら保険料を抑えやすく、必要な期間に必要な保障を持ちやすいことです。
返戻金などの貯蓄性を抑えるため、家計の固定費を増やしすぎずに保障を確保したい場合に比較候補になります。
子どもが独立するまでなど、必要な期間が明確な保障では、掛け捨て型を利用して必要な期間だけ保障を厚くする考え方があります。
保険を保障、貯蓄・資産形成を預貯金や投資などに分けて管理する考え方もあります。金融庁も、貯蓄と投資は資産状況やライフプランに応じて使い分けることが大切だとしています。※3
ただし、投資には元本割れのおそれがあります。「掛け捨て+投資なら必ず得」という意味ではありません。
掛け捨て型では、返戻金が少ないこと、更新型では年齢に応じて保険料が変わる場合があること、将来の再加入が保証されないことに注意が必要です。
保険に貯蓄性や返戻金を求める人にとっては、大きなデメリットになります。申込み前に解約返戻金・満期保険金の有無を確認しましょう。
更新型では、更新時の年齢などに応じて保険料が変わる商品があります。加入時の金額だけでなく、契約期間・更新できる年齢・更新時の保険料まで確認することが大切です。
生命保険文化センターは、保険を解約すると保障がなくなり、再度契約する際には年齢上昇で保険料が高くなったり、健康状態によって特別条件が付いたり、契約できなかったりする場合があると説明しています。※4
現在の保険を見直す場合は、新しい契約の加入可否・保障開始を確認してから既契約の扱いを決めましょう。
保険料を抑えて保障を優先したい人は掛け捨て型を比較しやすく、貯蓄性や返戻金を重視する人は貯蓄型も含めて検討するのが基本です。
| 掛け捨て型を比較しやすいケース | 掛け捨て型以外も比較したいケース |
|---|---|
| 月々の保険料を抑えたい | 保険に貯蓄性も求めたい |
| 貯蓄より保障を優先したい | 解約返戻金を重視したい |
| 必要な期間だけ大きな保障を持ちたい | 同じ保障を長期に持ちたい |
| 資産形成は保険と分けて考えたい | 保障と資金準備を一体で考えたい |
| ライフステージに応じて見直したい | 十分な貯蓄があり、民間保障の必要性自体が小さい |
「向いていない=保険に入らない方がよい」という意味ではありません。自分の目的に合う別の保険や、貯蓄・公的保障を含めて比較するということです。
以下は、掛け捨て型と貯蓄型のどちらを先に比較するかを整理するための簡易チェックです。商品の適合性や加入可否を判定するものではありません。
当てはまる項目が多い方:掛け捨て型を比較候補にすると、希望に合う可能性があります。
「返戻金を重視したい」「保険にも貯蓄性がほしい」という希望が強い方:貯蓄型も含めて比較するとよいでしょう。
大切なのは、掛け捨てが良い・悪いと決めるのではなく、自分が保険に何を求めるのかを明確にすることです。
保険タイプを選ぶ前に、「自分は何に、いくら備える必要があるのか」を確認することが重要です。
生命保険文化センターでは、万一の際の必要保障額について、「支出見込額」から「収入見込額」を差し引いた不足分を目安とする考え方を紹介しています。必要額は家族構成・収入・資産・子どもの年齢などで変わります。※5
また、要件を満たす遺族には遺族基礎年金・遺族厚生年金などの公的保障があります。※6
死亡保障を考える順番
高額療養費制度は、保険診療の自己負担が年齢・所得に応じた上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度です。2026年8月から制度の見直しが実施されているため、最新の上限額は厚生労働省の案内で確認してください。※7
一方、差額ベッド代は「選定療養」にあたり、保険適用外の特別料金です。また、入院時の食費負担や差額ベッド代等は高額療養費の自己負担限度額には含まれません。※8
医療保障を考える順番
掛け捨て型が合うかは、年齢だけでなく、家族構成・貯蓄・保障目的・現在の契約状況を組み合わせて判断します。
ケース1:子育て中で一定期間、大きな死亡保障が必要
子どもの独立までなど必要期間が明確で、保険料を抑えながら死亡保障を持ちたい場合は、掛け捨て型を比較しやすいケースです。必要保障額は遺族年金や貯蓄を差し引いて考えます。
ケース2:独身で扶養する家族がいない
大きな死亡保障が必要とは限りません。葬儀費用など、万一の際に誰がどの費用を負担するのかを整理し、必要な分だけ検討します。
ケース3:医療費や入院時の出費が心配
まず高額療養費制度と貯蓄を確認し、それでも負担が気になる入院時の一時的な出費や差額ベッド代などに対して、掛け捨て型の医療保障を検討する方法があります。
ケース4:持病・既往歴があり、加入できるか不安
商品によって告知項目や引受基準が異なり、引受基準を緩和した商品もあります。ただし、持病があれば必ず加入できるという意味ではありません。通常型も含め、条件を確認して比較します。
すでに保険に加入している方は、「掛け捨ての方が安そう」という理由だけで現在の契約を先に解約しないことが大切です。
新しい保険の契約条件を確認したうえで、既契約をどうするか判断しましょう。※4
ここまで読んで掛け捨て型も比較したいと感じた方は、次に「何に備えたいのか」で商品を分けて確認します。掛け捨て型でも、死亡・入院・手術・差額ベッド代など、保障する内容は商品ごとに異なります。
商品を見る前の確認
死亡保障が必要なのか、入院・手術への備えが必要なのか、公的制度や貯蓄で不足する部分は何かを整理してから商品を比較すると、必要以上の保障を持ちにくくなります。
| 商品 | 主に備えたいこと | 主な特徴 | 申込年齢等 |
|---|---|---|---|
| スマート共済 | 入院・手術・先進医療・死亡 | 入院保障を基本に必要な特約を組み合わせる。告知項目は1つ | 満20~89歳、最長99歳まで更新可能 |
| 家族への思いやり | 死亡保障 | 死亡保険金50~300万円の6コース。入院一時金特約も選択可能 | 満20~89歳、最長99歳まで更新可能 |
| 家族への思いやり 緩和型 | 死亡保障・健康状態が気になる場合 | 引受基準を緩和。4つの告知で申込みを検討できる | 満20~89歳、最長99歳まで更新可能 |
| 手ごろであんしん入院保険 | 入院一時金・差額ベッド代 | 日帰り入院から一時金。差額ベッド代の実費負担分を1日最高1万円まで補償(プランにより異なる) | 満20~89歳。1年ごとの掛け捨て型 |
※上表は概要です。保障条件・告知・支払削減期間・免責事項等は商品ページ、重要事項説明書、約款で必ず確認してください。
スマート共済は、入院保障を基本に、手術・先進医療・死亡の特約を組み合わせられる生活保障保険です。満20歳から89歳まで申込みでき、最長99歳まで更新可能です。保険料は5歳刻み、90歳以降は1歳刻みで変動します。保険料は月々1,000円台からの続けやすい料金設計なので、家計の負担を少なくしながら、万が一に備えることできます。
掛け捨て型が自分に合いそうでも、実際の保険料は年齢や選ぶ保障で変わります。一般論の「安い」だけで判断せず、自分の条件で金額を確認して比較しましょう。
「家族への思いやり」は、死亡保険金額を50万円から300万円までの6コースから選べる死亡保険です。満20歳から89歳まで申込みでき、最長99歳まで更新可能です。さらに特約を付加すると、所定の入院時に5万円または10万円の一時金を受け取れる保障もあります。※10
保険料は年金生活などシニア世代でも負担少なく続けていただけるよう、月々1,000円台からの保険料に設計しています。
死亡保障は、家族構成・預貯金・遺族年金などを確認し、必要な不足額を考えてから選びましょう。
必要な死亡保障額が見えてきたら、次はその保障を毎月いくらで持てるかを確認します。年齢によって保険料が変わるため、家計に無理なく続けられるか比較してください。
「家族への思いやり 緩和型」は、引受基準を緩和した死亡保険です。4つの少ない告知で申込みを検討でき、満20歳から89歳まで申込み、最長99歳まで更新可能と案内されています。※11
また、健康状態についてより詳細に告知することで、保険料が割増されていない当社の他の死亡保険に申し込める場合があります。そのため入れないと決めつけずにまずは資料請求やお問い合わせにてご確認ください。※11
健康状態が気になる場合も、最初から緩和型だけに決めず、通常型と緩和型の条件・保険料を確認して比較することが大切です。
「手ごろであんしん入院保険」は、日帰り入院から一時金を受け取れ、差額ベッド代の実費負担分を1日最高1万円まで補償する入院に特化した商品です。補償額はプランによって異なります。満20歳から89歳まで申込みできます。※12
差額ベッド代は高額療養費の自己負担限度額に含まれないため、貯蓄だけでは負担が気になる方が比較できる選択肢です。
医療保険は「入っておけば安心」で決めず、公的制度と貯蓄で不足する部分を確認してから、必要な保障だけを比較しましょう。
掛け捨て保険で特に迷いやすい点を、短く回答します。
一般に、満期保険金や解約返戻金がない、または少なく、保障を中心とした保険を指します。同様の保障条件なら、貯蓄性のある保険より保険料を抑えやすい傾向があります。
お金が戻らないという理由だけで一律に損とはいえません。必要な期間に必要な保障を適切な保険料で持てているかで判断します。
一律の正解はありません。保険料を抑えて保障を優先するなら掛け捨て型、保険にも貯蓄性を求めるなら貯蓄型も含めて比較します。
商品によります。更新時の年齢に応じて保険料が変わる商品があるため、加入時だけでなく更新後の保険料も確認してください。
貯蓄と保険は役割が異なります。公的保障と貯蓄で対応できる金額を確認し、それだけでは負担が大きいリスクを民間保険で補う考え方があります。
公的保障と貯蓄だけで必要な費用に対応できる場合、民間保険の必要性が小さいケースもあります。一方、差額ベッド代など公的制度の対象外となる費用もあるため、自分の不足額で判断します。
新しい保険の加入可否・保障開始を確認する前に、現在の契約を解約するのは避けましょう。年齢や健康状態によって、新しい契約の条件が変わる場合があります。※4
商品によっては引受基準を緩和した保険などがあります。ただし、持病があれば必ず加入できるわけではありません。通常型・緩和型それぞれの告知条件を確認しましょう。
掛け捨て保険は、主に保障を得るための保険です。判断の中心は「お金が戻るか」ではなく、自分に必要な保障を無理なく持てるかどうかです。
まずは、何に備えたいのか、公的保障や貯蓄でどこまで対応できるのかを確認しましょう。
そのうえで、
という順番で考えると、自分に必要な保険を選びやすくなります。
次に確認したいのは「自分の場合はいくらか」です。
保険料は年齢や保障内容、商品によって異なります。掛け捨て型が自分に合いそうだと分かった方は、まず自分の条件で保険料を確認してください。すぐに申込みを決めず、家族と相談したい方や手元で比較したい方は、商品資料を請求する方法もあります。
PS202609A-14-01
※保険商品のお申込みにあたっては、最新の商品ページ、パンフレット、重要事項説明書、約款等をご確認ください。