「少ない保険料で、なぜ大きな死亡保険金を受け取れるの?」
「掛け捨て保険は、保険会社だけが得をする仕組みなの?」
「毎月払っている保険料は、何に使われているの?」
このような疑問から、「生命保険のからくり」と検索した方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、生命保険の基本的な仕組みは、多くの人が保険料を出し合い、万が一が起きた人や家族に保険金を支払う相互扶助です。保険会社は、統計にもとづいて保険金の支払いを見込み、契約の管理費用や運用の見込みなどを含めて保険料を決めています。
ただし、保険商品によって、掛け捨て・解約返戻金・保障期間・更新後の保険料・告知条件は異なります。仕組みを理解しないまま月額保険料だけで選ぶと、あとから「思っていた内容と違った」と感じることがあります。
この記事では、生命保険の成り立ちから保険会社の利益、掛け捨てと貯蓄型の違い、少額短期保険の特徴まで分かりやすく解説します。後半では、プラス少額短期保険の死亡保険「家族への思いやり」「家族への思いやり 緩和型」についても、注意点を含めてご案内します。
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この検索語には、岩瀬大輔氏の同名書籍を探す目的も含まれます。本記事は書籍の要約ではなく、生命保険と少額短期保険の一般的な仕組みを、保険商品の検討に使える形で解説する記事です。
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生命保険の「からくり」という言葉から、保険会社だけが得をする隠された仕組みを想像する方もいるかもしれません。
実際には、生命保険は次の要素を組み合わせて成り立っています。
保険料を払っても保険金を受け取らなかった人がいるからこそ、万が一が起きた人に大きな保険金を支払えるというのが基本です。
「自分が保険金を受け取らなかった=自分の保険料がすべて保険会社の利益になった」という単純な構造ではありません。他の契約者への保険金、契約の維持管理、安全に支払うための準備などにも充てられます。
生命保険は、大勢の契約者が保険料を出し合い、その中で死亡や病気などが発生した人に保険金・給付金を支払う仕組みです。
生命保険協会は、生命保険の収支について、集める保険料と支払う保険金が等しくなることを基本とする「収支相等の原則」を説明しています。
※出典:生命保険協会「生命保険の基礎知識 STEP.3 生命保険の仕組み」
一人の人がいつ亡くなるかを正確に予測することはできません。しかし、対象となる人数が多くなると、年齢や性別ごとの死亡率には一定の傾向が表れます。これを保険料計算に利用する考え方が大数の法則です。
そのため一般に、死亡する可能性が低い若い年代は保険料が低くなりやすく、年齢が上がるにつれて保険料が高くなりやすい傾向があります。ただし、実際の保険料は商品・保障内容・保険期間・告知条件などによって変わります。
生命保険料は、大きく次の2つに分けて考えられます。
| 区分 | 主な役割 | イメージ |
|---|---|---|
| 純保険料 | 将来の保険金・給付金などを支払うための部分 | 保障そのものの原資 |
| 付加保険料 | 契約締結、保険料収納、契約管理、募集などの事業運営に必要な部分 | 保険を運営するための費用 |
同じ保障額であっても、保険期間、解約返戻金の有無、販売方法、付加できる特約などが違えば、保険料は同じとは限りません。
生命保険文化センターは、生命保険料が「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」の3つの予定率をもとに計算されると説明しています。
※出典:公益財団法人 生命保険文化センター「用語辞典/予定事業費率・予定死亡率・予定利率」
保険会社の収支には、保険料収入だけでなく、保険金・給付金の支払い、契約管理などの経費、資産運用による収益などが関係します。
一般的な生命保険では、予定と実際の差によって、次のような差が生じることがあります。
| 差が生じる項目 | 内容 |
|---|---|
| 死亡に関する差 | 予定していた死亡者数と、実際の死亡者数との差 |
| 運用に関する差 | 予定した運用収益と、実際の運用収益との差 |
| 事業費に関する差 | 予定していた事業費と、実際にかかった事業費との差 |
有配当保険では、予定と実際との差によって剰余が生じた場合、配当金として契約者に分配されることがあります。一方、無配当保険や、配当の条件を満たさない場合など、配当金がない商品もあります。
※出典:公益財団法人 生命保険文化センター「配当金の仕組み」
掛け捨て型の保険で保険金を受け取らずに契約が終了した場合でも、その期間は死亡などのリスクに対する保障が続いていました。
結果として保険金を受け取らなかったことと、保障を受けていなかったことは同じではありません。自動車保険や火災保険と同じように、万が一が起きた場合に支払いを受ける権利を持っていた期間に対して保険料を支払っています。
掛け捨て型の保険は、満期保険金や解約返戻金がない、または少ない代わりに、貯蓄性のある保険より保険料を抑えて保障を持ちやすい傾向があります。
そのため、次のような場合は掛け捨て型が選択肢になります。
反対に、満期時にまとまったお金を受け取りたい人や、解約返戻金を重視する人は、掛け捨て型だけでは希望に合わない可能性があります。
「月々は安い」と感じても、長く更新を続ければ支払総額は大きくなります。特に年齢に応じて更新後の保険料が上がる商品では、現在の月額だけでなく、将来の保険料も確認することが大切です。
終身保険や養老保険など、解約返戻金や満期保険金がある商品では、保障に必要な部分だけでなく、将来の返戻金などに備える部分も含めて保険料を積み立てます。
そのため一般に、同じ死亡保障額を持つ掛け捨て型の商品と比べると、月々の保険料が高くなる場合があります。
契約直後は、保険契約の締結や維持に必要な費用がかかるうえ、十分な積立期間がありません。そのため、早期に解約すると解約返戻金が支払保険料の合計を下回る、または解約返戻金がない場合があります。
生命保険は、保障期間や貯蓄性によって特徴が異なります。代表的な違いを整理すると、次のようになります。
| 種類 | 保障期間 | 解約返戻金・満期金 | 検討しやすい目的 |
|---|---|---|---|
| 定期保険 | 一定期間 | 基本的に少ない、またはない商品が中心 | 子育て期間など、必要な期間の死亡保障 |
| 終身保険 | 一生涯 | 解約返戻金がある商品も多い | 一生涯の死亡保障、相続・整理資金など |
| 養老保険 | 一定期間 | 満期時に死亡保険金と同額の満期保険金を受け取るタイプ | 保障と貯蓄を組み合わせたい場合 |
| 少額短期保険 | 生命保険・医療保険は原則1年 | 掛け捨て型の商品が中心 | 葬儀費用など、少額の目的に絞った保障 |
どれが一律に優れているわけではありません。何の費用に、いくら、いつまで備えたいかによって、合う商品は変わります。
遺族の生活費、子どもの教育費、住宅費、葬儀費用、遺品整理費用など、目的によって必要な保障額は異なります。目的が決まらないまま「多い方が安心」と考えると、保険料が家計を圧迫することがあります。
すでに預貯金や死亡保障が十分にある場合、新しい保険が不要なこともあります。まずは、現在の保険証券、勤務先の死亡退職金、遺族が使える預貯金などを整理しましょう。
終身保障なのか、一定期間なのか、1年ごとに更新するのかを確認します。更新型では、何歳まで更新できるか、更新時に保険料が変わるかも重要です。
高齢になるほど死亡率が高くなるため、更新型の死亡保険では年齢に応じて保険料が上がることがあります。現在の月額だけでなく、5年後・10年後も無理なく続けられるかを考えましょう。
長期間加入すると、支払保険料の合計が死亡保険金を上回る場合もあります。保険は損得だけで判断する商品ではありませんが、長く続ける可能性がある場合は支払総額を把握することが大切です。
持病がある方向けの引受基準緩和型保険は、通常型より少ない告知で申し込みを検討しやすい一方、保険料が割増しされていたり、契約初期に保険金・給付金が削減される期間が設けられていたりする場合があります。
一般の生命保険会社と少額短期保険業者では、契約者保護の仕組みが同じではありません。少額短期保険業者は、保険契約者保護機構制度の対象外です。
※出典:金融庁「保険契約者保護機構制度」
広告や記事だけで契約を決めず、保障の対象外、免責、保険金が支払われない場合、更新条件、告知義務などを資料で確認しましょう。
少額短期保険業は、保険業法のもとで、一定の事業規模の範囲内において、少額かつ短期の保険のみを引き受ける事業です。少額短期保険業者は、財務局への登録が必要で、責任準備金、資産運用、情報開示、募集などについて規制を受けます。
金融庁の案内では、少額短期保険の生命保険・医療保険の保険期間は1年、疾病による死亡・重度障害の保険金額は300万円が上限とされています。
※出典:金融庁「少額短期保険業制度について」
プラス少額短期保険の「家族への思いやり」は、葬儀費用や遺品整理費用など、家族に残る急な負担へ少額から備えたい方が検討できる死亡保険です。
「高額な死亡保障ではなく、家族がすぐに必要になる費用を準備したい」という方に向いています。
「家族への思いやり 緩和型」は、保険契約の引受基準を緩和した死亡保険です。4つの告知で申し込みを検討でき、持病・通院歴・過去の入院や手術歴などが気になる方の選択肢になります。
また、健康状態によっては、通常版の家族への思いやりでご検討できる場合があるため、詳細は資料請求やお問合せにてご確認ください。
健康状態について詳しく告知でき、通常型の告知条件に該当しない可能性がある方は、まず「家族への思いやり」を確認しましょう。
緩和型より告知項目が多くても、通常型に申し込める可能性があります。最初から緩和型だけに決めず、両方の資料を比較することが大切です。
持病がある、継続的に通院している、過去の入院・手術歴が気になるなど、通常型への申込みに不安がある場合は「家族への思いやり 緩和型」も選択肢です。
| 確認項目 | 家族への思いやり | 家族への思いやり 緩和型 |
|---|---|---|
| 検討しやすい方 | 通常型の告知内容で検討できる方 | 持病・通院歴などで通常型に不安がある方 |
| 申込年齢 | 満20~89歳 | 満20~89歳 |
| 更新 | 最長99歳まで | 最長99歳まで |
| 保険期間 | 1年更新・掛け捨て | 1年更新・掛け捨て |
| 健康状態の確認 | 通常型の告知 | 4つの告知 |
| 初年度の削減期間 | 商品資料で確認 | 責任開始日から6か月 |
※緩和型は責任開始日から6か月以内に支払事由が発生した場合、死亡保険金の支払額は50%に削減されます。
どちらを選ぶ場合でも、現在の保険料だけでなく、更新後の保険料、死亡保険金額、告知内容、削減期間を資料で確認してください。
Q.掛け捨て保険は、何も起きなければ払い損ですか?
保険金を受け取らなかった場合でも、契約期間中は万が一に備える保障がありました。お金を増やす目的には向きませんが、少ない保険料で一定の保障を持つ目的には合う場合があります。
Q.保険料はすべて保険会社の利益になるのですか?
いいえ。保険金・給付金の支払い、将来の支払いに備える準備、契約管理や募集などの事業費にも使われます。
Q.貯蓄型保険なら必ず得をしますか?
必ず得をするとは限りません。早期解約では解約返戻金が支払保険料を下回る場合があります。返戻率だけでなく、保障内容と長く続けられる保険料かを確認してください。
Q.保険料が安い商品を選べばよいですか?
月額の安さだけでは判断できません。保障額、保障期間、更新後の保険料、支払総額、解約返戻金、告知、削減期間を確認する必要があります。
Q.高齢になると保険料が上がるのはなぜですか?
一般に年齢が上がるほど死亡率が高くなるためです。更新型の死亡保険では、更新時の年齢に応じて保険料が変わる商品があります。
Q.持病があれば、最初から緩和型を選ぶべきですか?
必ずしもそうではありません。健康状態について詳しく告知することで通常型に申し込める可能性もあるため、通常型と緩和型の告知内容・保険料・注意点を比較しましょう。
Q.少額短期保険は一般の生命保険会社と同じですか?
保険業法の規制を受ける点は共通しますが、保険期間・保険金額の上限や、保険契約者保護機構制度の対象かどうかなどに違いがあります。
生命保険の「からくり」は、保険会社だけが得をする隠された罠ではありません。多くの人が保険料を出し合う相互扶助、統計にもとづく死亡率、契約管理の費用、資産運用などによって成り立っています。
ただし、商品によって掛け捨て、解約返戻金、保険期間、更新後の保険料、告知条件、削減期間などは異なります。
死亡保険を検討するときは、次の順番で考えましょう。
プラス少額短期保険では、通常型の死亡保険「家族への思いやり」と、持病や通院歴などが気になる方も検討しやすい「家族への思いやり 緩和型」をご用意しています。
申込みを決める前に、家族と資料を見ながら、保障額・保険料・更新条件・告知内容を確認してください。
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